いわゆるリサイクルショップのイメージを覆し、大型量販店のようにリユース商品を買取・販売する総合リユースカンパニー 株式会社トレジャー・ファクトリー

他社とは異なるシステム・オペレーション・人をどう作り上げたのか、「エコ意識」を背景にどう成長していくのか、管理部の小谷さんにお話を伺いました。

Q1: 御社のビジネスは何ですか?わかりやすく教えて下さい。

―― 「総合リユース」を掲げる御社は、取り扱う商品の分野やブランドをかなり制限する他のリサイクルショップとは、考え方が異なるということでしょうか?

小谷:
はい、当社の総合リサイクルショップでは こちらのページ でご覧いただける通り、ご家庭にある大抵の品物はお取り扱いしておりますし、ブランドで制限をつけるといったことも基本的にはありません。

―― 品物の種類が多いと売り場作りが大変ではないかと思うのですが、その点についてはどのような工夫をしておられますか?

小谷:
「きれいに並べる」、「値札をわかりやすく付ける」、そして「丁寧な接客をする」。この3つの“当たり前”を徹底しています。

私たちは総合リユースの「トレジャーファクトリー」と、服飾専門の「トレジャーファクトリースタイル」、2つの業態を持っているのですが、お客様は総合リユースが30代~、服飾の方はもう少し若くて20代後半から30代前半ぐらいが中心です。
お客様に気軽に入店していただくためには、ぱっと見ではリサイクルショップとわからないぐらいにきれいで清潔感のある売り場を作ることが鍵になると私たちは考えています。

―― 確かに、キレイですね!これなら抵抗なくお店に入れそうです。

小谷:
ありがとうございます。まず、お店に入っていただかないことには中にどんな魅力的な商品があっても分かっていただけませんので・・・。

その他には、地域に合わせた売り場づくりも心がけています。
たとえば、付近に大学が多い店舗なら店内も少しポップな感じにしたり、閑静な住宅街のお店なら少し落ち着いた雰囲気で、高齢のお客様にもご覧いただきやすいよう棚も低めに設定したり。なので、トレジャーファクトリーは店舗ごとにかなり個性があります。

Q2: 御社の強み、他社との違いはどこにあるのでしょうか?

小谷:
従来型のリサイクルショップでは、何がどのくらいあるのか、極端な話お店の方でも在庫を把握していないことがありました。販売価格も、なじみのお客さんには「おまけ」や割引をする一方で、一見さんにはちょっと高めの値段で売っていたり・・・。

―― え?私、リサイクルショップはそういうものかと思っていましたが・・・御社では違うのでしょうか。

小谷:
そこは、当社の創業者である社長の想いがありまして。
お客様の中には値引き交渉などが苦手な方も必ずいらっしゃいます。そういった方は、他のお客様が値引きを受ければ不公平感を味わってしまう。
私たちはお客様満足のために、どんな方にも同じサービスを提供する。一度出した値段は変えない、値引きは行わないと決めたんです。

―― なるほど。逆に値付けには自信があるということなんでしょうか?

小谷:
はい。リユースで大事なのは仕入れ価格、つまり、品物をいくらで買い取るか(「査定」)にあるのですが、この点、私たちの査定には2つの特長があります。

ひとつは、POSをベースにした独自の査定システムです。
コンビニエンスストアやスーパーマーケットとは違って、一品一品が異なるリサイクルショップでは難しいと言われたPOSシステムを独自に開発し導入した結果、商品売買の履歴や在庫管理がしやすくなり、適正な値付けができるようになりました。

トレジャーファクトリービジネスモデル

ビジネスモデル(IR情報:個人投資家の皆様へより)

 

―― もうひとつは何でしょう?

小谷:
「人」ですね。
当社の場合、買取は基本的に社員が行うのですが、査定や買取業務は入社から半年後には1人で行っています。その人の査定にぶれがないかも常に確認していきます。

そして、もうひとつ。査定にお客様が納得してくださるかどうかを決める上でとても大事なのが接客です。お客様に安心感を持っていただけるようなしっかりとした接客ができるよう、研修と実地訓練の両方を通じて学び続けています。

―― 確かに買取品を持ち込むときは不安ですものね。
そこでぞんざいな接客をされるとお客様はがっかりするでしょうね。

小谷:
はい。私自身も持込買取を利用したことがありますが、「あの人、こんな(売れない)ものなんか持ってきて」って思われたらどうしようと、とてもドキドキしました(笑)。
仮にお持ち込みいただいた商品の買取が叶わなかったとしても、理由を丁寧にご説明し、また是非お持ちくださいねとお声がけするだけで、お客様の心証はまったく違います。
査定自体がちょっと残念な結果だったとしても、お客様はまた今度来てみようかなと思ってくださいますので。

実際、他のお店と当社の店舗とで査定をされた方が、「金額的には他店の方が高かったんだけど接客がどうもいまいちでね、こちらの接客はとても気持ちが良かったのでもう1回戻ってきたよ」とおっしゃっていただいたり、お客様から感謝のお手紙をいただいたりすることもあります。そんな時はとても嬉しいですね。

Q3: 事業環境は?そして成長戦略は?

小谷:
今、リユースの市場はどんどん拡大しています。
「リサイクルはエコ」「節約することは良いこと」といったイメージが浸透した結果、消費者もリユースやリサイクルに対する抵抗がなくなってきました。

当社の店舗についても、もともと利用されていた方は以前よりさらにお店に行きやすくなっていますし、新規の方もじゃあちょっと行ってみようと目を向けてきていただいているところがありますね。

市場規模

市場規模(IR情報:個人投資家の皆様へより)

―― 大変楽しみですね。今は出店すれば業績が伸びる、そういったステージにあるということでしょうか。

小谷:
そうですね。当社としても出店ペースを上げていきたいと思っています。
具体的には、年間2桁の出店を継続することが目標ですね。幸い、服飾の「トレジャーファクトリースタイル」は駅前やショッピングモールの中など小規模な立地でも出店ができますので、以前より出店を加速しやすくなっているところもありますし。

ただし、出店スピードを速めすぎるとスタッフの成長が追いつかなくなりますので、そのあたりのバランスはとっていかなければなりませんが。

―― 出店エリアは広げていくのですか?

小谷:
現在は首都圏の1都3県を中心に出店をしていますが、今後は関西や中部地方など、他のエリアへの出店も積極的に検討していきます。株主の皆様からもやはり全国展開を、とのお声をかなり多くいただいていますので、頑張っていきたいですね。

―― 店舗ごとの売上についてはいかがでしょうか?

小谷:
おかげさまで既存店を含め、売上は好調です。
もちろん、売場作りや出店戦略などの工夫をしているというところもありますが、何よりもリユース市場に対する追い風がプラスになっているところが大きいですね。

この業態は不景気になっても極端に影響を受けませんし、節約しなきゃということで逆にご来店が増える面もあります。景気が良くなればそれはそれで、新製品を購入する際に不要となった物をお客様が売って下さいますので、品揃えが充実します。

―― なるほど。海外展開についてはどうお考えでしょうか?

小谷:
まだ先の話になりますが、視野に入れております。
まずは国内からになりますが、いずれは海外、たぶんアジアからになると思いますが、出店していきたいという想いはあります。

Q4: 個人向けIRの考え方は?

―― 最近は個人投資家・株主向けにどのような取り組みをされましたか?

小谷:
現在関東にしか出店しておりませんが、株主様には関西や北海道など遠方にお住まいの方々もいらっしゃいます。
以前から「会社説明会に行きたいのだが、遠くて行けない」とのお声をいただいておりましたので、先日、初のオンライン説明会を開催しました。

―― 開催されてみて、いかがでしたか?

小谷:
初めての開催ですし、当社のウェブサイトなどごく一部で告知しただけでしたので、人が集まらなかったらどうしよう・・という不安があったのですが、おかげさまで200名以上の方にご覧いただき、活発に質問もお寄せいただきました。

オンラインとは言え、リアルタイムでの開催でしたので、遠くにお住まいの方でも「直接社長に質問をし回答を得られるのはとても嬉しい」、「今後も開催して欲しい」とのご感想を多くいただきました。

―― ウェブとリアルを組み合わせていけると、IRがさらに充実しそうですね!

小谷:
そうですね。もちろん、証券会社などが開催する説明会にもチャンスがあればどんどん出て行きたいですし、今後はウェブやUstreamも組み合わせてより多くの方々とつながっていければと思っています。

―― ありがとうございました!

編集室より:
"トレジャー・ファクトリー" 社名の由来は、「誰かにとって不要になったものに、もう一度価値を与えて、宝物とし、世の中にもう一度送り出す工場の役割を果たしたい」ということです。
社名は、本当に創業時の想いを表すもの。後付ではない、心からの想いは素敵だなぁと思います。