エイジア Research Memo(3):全体的にクラウド市場へシフト、パッケージソフト市場では残存者利益を享受へ

公開日: : 注目トピックス 日本株

■会社概要

(2)市場動向と競合シェア

電子メール配信システムの国内市場規模は年間で約120億円となっており、ここ数年は5%前後の安定した成長が続いている。こうしたなかで同社<2352>の市場シェア(2011年)は、パッケージソフト市場で17%とトップシェアとなっており、クラウド市場では3%程度の水準となっている。クラウド市場ではエイケア・システムズ(現エクスペリアン・ジャパン)<未上場>、シナジーマーケティング<3859>、パイプドビッツ<3831>が大手3社となっており、これら大手各社はASPサービスに特化した戦略で売上を伸ばしているものとみられる。最大手となるエクスペリアン・ジャパンの導入顧客数で5,000社を超える水準となっている。

クラウド市場で同社のシェアが低いのは、同市場への参入に出遅れたことが影響している。ただ、ここ数年は前述したようにSaaS型で実績を伸ばしてきており、クラウドサービスの売上伸長率では2012年度まで3年連続で1位となるなど、シェアも拡大してきているものと思われる。

一方、パッケージソフト市場においては、3位だったエクスペリアン・ジャパンが2012年以降、同市場から撤退するなど、全体的にクラウドサービスにシフトする流れとなっており、大規模システムに対応できるのは実質、同社のみとなっている。言わば、残存者利益を享受できる体制が出来上がっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

<FA>

本記事は株式会社フィスコから提供を受けています。
著作権は株式会社フィスコに帰属します。

関連記事

no image

プロネクサス Research Memo(3):2015年3月期の上期は予想を上回る、株式市場の回復が追い風

■決算動向 (1)2015年3月期の上期決算概要 プロネクサスの2015年3月期の上期決算は、売

記事を読む

no image

ダイナック Research Memo(10):東京オリンピック、出店エリア拡大による成長加速がポジティブ要因

■成長戦略と株主還元策 (2)ネガティブ要因とポジティブ要因 中期経営計画が未達に終わるリスク

記事を読む

no image

伊藤忠エネクス Research Memo(4):ホームライフ事業の収益面での中核はLPガス販売事業

■事業部門の詳細 (1)ホームライフ事業 伊藤忠エネクスのホームライフ事業の中には、LPガス販

記事を読む

no image

日経平均寄与度ランキング(前引け)~日経平均は大幅続伸、値上がり寄与トップはファナック

1日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり209銘柄、値下がり12銘柄、変わらず4銘柄と

記事を読む

no image

日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は続落、値下がり寄与トップはソフトバンク

24日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり83銘柄、値下がり133銘柄、変わらず9銘柄

記事を読む

no image

■佐藤勝己の銘柄選定:キャッシュポジションから見た割安銘柄をスクリーニング

フィスコアナリストの佐藤勝己は、スマートフォンアプリ「FISCO」を用いてできる割安銘柄の選定手法と

記事を読む

no image

ラクオリア創薬—韓国で選択的ナトリウムチャネル遮断薬の特許査定を受ける

米製薬大手ファイザーの日本法人から分離独立してできた創薬開発型のバイオベンチャーであるラクオリア創薬

記事を読む

no image

FPGがストップ高買い気配、市場予想上振れの今期見通しを好感

FPGがストップ高買い気配。前日に発表した決算を好感する展開に。前9月期営業利益は34.6億円で前

記事を読む

no image

不二製油は急反落、格下げの動きが利食いのきっかけに

不二製油は急反落。みずほ証券が投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、利食い売りのきっかけ材料につ

記事を読む

no image

コニシ Research Memo(17):15/3期に中期経営計画が達成されれば記念配当の可能性も

■配当政策 コニシは特に目安となる「配当性向」を定めていないが、常に安定配当を目指している。20

記事を読む

森永乳業—第2四半期は原材料価格上昇が響く、独自のビフィズス菌が肉食時の腸内環境変化の予防を確認

森永乳業は乳業大手であり、牛乳・乳飲料やヨーグルト、デザート、クリープ

エスプール—14年11月期営業益3.1倍、労働市場の需給逼迫で大幅超過

エスプールは14日、2014年11月期決算を発表。売上高が前期比23.

DTS—第三の柱の創出やグループ再編を加速

DTSは独立系の総合情報サービス企業。金融機関やNTT向けなど通信をは

東ソーは急反発、来期は9期ぶりに最高益更新との予想も

東ソーは急反発。三菱UFJでは投資判断「オーバーウェイト」継続で、目

東ソーは急反発、来期は9期ぶりに最高益更新との予想も

東ソーは急反発。三菱UFJでは投資判断「オーバーウェイト」継続で、目

→もっと見る

PAGE TOP ↑